PISTについて

(※)PIST(ピスト)とはPIST BIKE(ピストバイク)の事を指し、トラックレーサーと呼ばれる事もありますが厳密には異なる為、固定ギアのバイクを総称してPISTと言いますが、最近ではトリックバイクの事をFIXED GEARと言い、フィクスドやフィックスなどと呼ばれたりします。固定ギアの為、変速はありません。

(※)PIST(ピスト)=フランス語で「競技場」の意味。

複雑なギア機構等を持たない非常にシンプルな構造で整備性・耐久性に優れ、メンテナンスが簡単かつ安価に済むという理由からメッセンジャー達がニューヨークなどで1970年代後半-1980年代にかけてトラックレーサーの使用を開始したのがきっかけで、そのスタイルが日本でも格好良いものとされ日本のメッセンジャー達を起点とし普及してきています。
そして近年では、走る事をメインとするPISTと、トリックをメインとするFIXED GEARの大きく二つのジャンルに分かれます。

走行重視のPIST

【特徴】
・一見ロードバイクのようなルックスを持ち、非常に軽量に組まれている事が多いです。
・ドロップハンドルやブルホーンバーが装着されていたり、フラットバーの場合極端に幅を狭くカットしてある事があります。
・フレームのヘッドサイズが1インチ規格の物が多く、スレッド型ステムを用います。
・フレームはクロモリ製で細く、アルミ製の場合はエアロ形状になっているトラックフレームも存在します。
・タイヤは細めで太さは30C以下、23C辺りが多いです。
・ホイールにカーボン製のバトンホイールを使用したりします。

トリック重視のPIST

【特徴】
・トリックバイクはピストの定義からかなり外れてきているのでFIXED GEAR(固定ギアの意)といわれ、フィクスドやフィックスなどと呼ばれたりします。 ・700Cホイールから前後を26インチホイールにしたMTBのようなバイクが増えています。 ・ライザーバーや、2PC構造の低めのハンドルを使用します。
・フレームのヘッドサイズはオーバーサイズ規格で、フォークはストレート形状でオーバーサイズの物になります。
・ステムはBMXのものや、突き出しが50mm以内辺りのものを使用します。
・タイヤ(ホイール)は700Cと26インチサイズに分かれ、太めのタイヤを装着します。700Cだと30C以上だったり26インチだと2.0前後が多いです。また、フレームの形状でタイヤ幅の制限が決められています。
・BMX用のクランクを使用することが多いです。
・パークライディング等の使用の為、ブレーキが装着されていません。


各パーツについて


フレーム
 フレームの形状はダイヤモンド形でホリゾンタルフレームとスローピングフレームという2種類に分かれます。ホリゾンタルフレームはトップチューブが、地面と平行になっているものを指します。スローピングフレームはトップチューブが斜めになっているもののことで、多くはヘッドからシートステーにかけて下がっているものですが、反対にヘッド側が下がっている形のものもあり、そういった形のものをファニーフレームなどと呼んだりします。

フォーク
 全てサンスペンションのないリジッドフォークで素材はクロモリ鋼やカーボン製です。トリックPISTではハンドルを回したりする為にタイヤのオフセットが少ないストレートタイプを使用します。

ハンドル
 ドロップハンドル、ブルホーンバー、フラットバー、ライザーバーなどがあります。素材はアルミやカーボンのものがありますが、トリックバイクでは強度確保の為クロモリ鋼が主流になります。

シート
 トリック重視のスタイルでも座った状態が多いPISTのシート(サドルとも言う)は、クッション製の高いものが好まれます。オールプラスティックのものもありますが、使用率は低めです。
 トリック重視のPISTにはピボタル(pivotal)と呼ばれる、サドルのレールをなくしたBMX独自の新しい固定方法のシートが主流になりつつあります。専用のシートポストが必要になりますが、金属のレールが無い分軽量です。

クランク
 PISTのクランクはアルミかクロモリ鋼が主流です。走行を重視したPISTには長さが165mm-170mmのアルミ製クランクが使われる事が多く、トリック重視のPISTにはBMX用のクランクが流用できるため、クロモリ鋼を使った丈夫な160mmクランクを装着する事が多いです。
チェーンリング
 チェーンリングにはクランクのPCD(ピッチ円直径)や固定する部分(スパイダー、アーム)の数が4本のものと5本のものが存在し、それぞれに対応したサイズでデザインされています。BMX用のクランクの場合48スプライン対応のスプロケットを用いる場合が多いです。

ボトムブラケット
 PISTのボトムブラケット(BB)はJIS(ENG)規格で四角テーパーの軸のものが主流ですが、トリックフレームに関してはBMXと共通するスパニッシュBBやミッドBBが増えてきており、BMX用の3ピースクランクを取り付けられるものが主流になってきています。
チェーン
 PISTのチェーンは1/2×1/8サイズが主流ですが中には1/2×3/32を使っているものもあります。トリックバイクにはBMXのストリートバイクで使われる全て半コマで構成された厚手のチェーンを装着したりします。

ペダル
 PISTのペダルは片踏みのものと両踏みのものと二つに分かれます。トゥークリップを用いてトゥーストラップを装着するものには片踏み/両踏みとどちらにも使われますが、ペダルストラップと言われる、クリップを使わないストラップを使用する場合には、両踏みのものが主流です。サイズは9/16になります。

ホイール(リム、スポーク、ハブを組み上げた物)
 PISTは700Cが主流ですが、中には650Cや26インチ、20インチのものも存在します。手組みによるスポークホイールの場合、32本のフロントがラジアル組み、リアが6本組もしくは前後共に6本組みのものがあります。走行重視のスタイルの場合、スポークを使用しないバトンホイールやディスクホイールも人気です。

 ハブ
 現在の主流は32Hとなっています。リアハブにはコグやフリーギアが取り付けられるようにピッチが刻まれていて、片側だけのものと、両側にあるものと2通りあります。

 リム
 通常のリムに加えて、セミディープやディープリムなどと言った、リム高の厚いものが人気です。トリックバイクには太めのタイヤを履かせるためにリム幅がある物を選びます。より軽量で高圧が入るチューブラータイヤが使えるチューブラーリムも存在します。

 スポーク・ニップル
 ステンレス製が主流で太さは14番が一般的です。ニップルは真鍮製かアルミ製のカラーニップルが使用されます。

 タイヤチューブ
 走行重視のスタイルでは23C〜のものが多く、スリックタイヤやセミスリックタイヤが多く使われます。中にはチューブラータイヤを使用する方もいます。トリック重視のスタイルではオールラウンドな路面に対応する為に比較的太め(30C前後〜)のタイヤでストリートライディングが可能なものを選びます。チューブは高圧に耐えることができる仏式バルブ(フレンチバルブ)となります。

ブレーキ
 PISTはシンプルなフォルムが好まれるということもあり、ブレーキを取り外してしまう方もいますが、公道を走る際はブレーキが必要となります。ただし、トラックレーサーなど一部のフレーム&フォークは加工しないとブレーキが取り付けられないものも存在します。トリック重視のスタイルでは、公道以外の場所のパークライディングなどがメインとなり、ブレーキを必要としない為装着されていません。

なお、これらの情報は2011/5時点のもので、著しく進化(変化)するトリックシーンもあり必ずしも断言できるものではありません。

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